思い出の写真から
〜 アジア編 〜



2001〜2年冬 ラオス
その3






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- ラオス3日目 -
(後半)

地図によればここがアカ族の集落。

斜面に家々が建てられている。
集落内をちょっと歩いてみる。

一軒の家から一人の男の人が姿を現す。そして、大声でなにやら叫ぶ。
私に向かって叫んでいるようだ。
決して親しみのこもった口調ではなく、明らかに怒っているようだ。
外国人はこの集落から出て行け...そんな風に感じた。

ちょっとムカっとしたが、私は部外者の外国人。彼の態度に反撃する権利など全くない。
残念だけど、この集落を通り過ぎ、次の集落へ進む。





次の集落は意外と近かった。
ここも先ほどと同様、アカ族の集落。

子供達が遊んでいる。コマを回している。コマの下面に紐で巻いて勢いよく放り投げて回す。

子供達がコマで遊んでいるのを側でぼーっと眺める。
そこへ一人の少年が私のところへやってきた。
その少年は紐で巻きつけたコマを私に差し出す。
どうやら、コマを私に貸してくれるらしい。
...別にそんなつもりで眺めてたんじゃないけど。
- 悪いね。貸してもらおうか。 -
コマを受け取り、放り投げて回してみる。
初めてだったので遠くには飛ばなかったが、一応うまく回ったようだ!


さて、この集落を通り過ぎ、さらに奥へ進む。
だいぶ歩いた。それでも道はまだ続く。まだ先であろうか。道は殆ど一本道なので道を間違ったとは思えない。とりあえず、先に進む。

やっと大きな分岐点に到着。そこを折り返すように右に曲がって歩く。



やっとのことで新しいアカ族の集落へ到着。
ひとりの男の人が手招きする。(実際、手招きだったかどうか、記憶が定かではないが、呼び止められたのは確かである。)
高床式のアカ族の民家にお邪魔する。
家の中に入れてはもらえたが、言葉が通じるわけではない。

子供達がいた。
写真を撮らせてもらった。子供にチップをねだられて、仕方なく渡す。

アカ族のキッチン。

また、歩き出す。




民族衣装を着ていない集落に着く。
確か、ヤオ族の集落だったと思う。
民族衣装を着ていなかったので、写真も撮らずに奥の小道へ進む。この道が、自転車を止めてもらっているADIMAホテルへの近道。

アカ族の集落の近くにはこのようなものが立ててあった。
集落の境界を意味しているのだろうか。

ADIMAホテルに到着。
飲み物を飲んで、自転車を受け取り出発。

泊まっている宿を目指して自転車を漕ぐ。
途中のヤオ族の集落で立ち止まる。
自転車に乗った子供に呼び止められる。
言葉は通じないが、どうやらアカ族の集落へこれから向かうというのがわかった。ムアンシンのアカ族とヤオ族は多少は交流があるということか。


私は引き続き宿へ向かう。
そして宿に到着。



このムアンシンでまた大勢の日本人と出会う。
彼らと、私の宿泊しているセングサバンの仲間とで、夕食を一緒にすることに。

大勢でレストランに入る。10人近く居ただろうか。さすが年末年始だけのことはある。
レストランの中にテレビが置かれている。
我々はたまたまテレビの近くのテーブルを陣取った。
するとレストランの外からブーイング。
5〜6人の子供達が、レストランの外からテレビを見たがっていたのだ。子供達はジェスチャーで「テレビが見えないから、どいてくれ。」と我々を邪魔者扱いにする。
テレビはもちろんレストランの客のために設置されているのに。
我々は子供達のために、隅っこのテーブルに移った。子供達の図々しさが可笑しく、みんなで笑った。



- ラオス4日目 -


きょうも早起きして薄暗いうちから、市場を歩く。
こんなに早くからたくさんの人が店の準備している。ここの日本人旅行者も早起き。薄暗い市場で幾人も遭う。
市場で朝飯を済ませ、ルアンナムタへ出発。


ルアンナムタまでは軽トラックタクシー。
寒い!体が震える。荷台の乗客もみんな寒がっている。これほど寒いとは思わなかった。まだ朝だから?

やっとの想いで、ルアンナムタに到着。そして空港へ。


飛行機がラオスの首都ヴィエンチャンに到着。

ヴィエンチャンを歩く。
初日に見なかった寺院を穴埋めするように見て周る。
...が寺院巡りはちょっと飽きてきている。

- 明日ももう一日このヴィエンチャンに滞在。
              明日はいったい何して過ごそうか...。 -



夕方、初日に訪れたマッサージ店・KAO YOTへ旅の疲れを取りに行く。
日本人店長の話だと、ラオスの法律で、マッサージ師は必ず国家資格が必要であり、みな昼は病院で働いているのだとのこと。また、社会主義であるため、従業員の扱いが難しいことなども話してくれた。

従業員の一人の女の子が店の電話を借りて泣きながら話をしている。
ビックリしてしまった。
店長が私に事情を説明してくれた。
実はきょう彼女の父親が亡くなってしまったのだとのこと。でも彼女は遠いところから来ているので、すぐにはなかなか帰れない。交通事情のよくないラオスでは、地方からの出稼ぎ者は非常に大変。可哀想に。


- ラオス5日目 -


市内は歩き飽きたので、ヴィエンチャン郊外の仏陀公園へ行く。
バスには大学生くらいの年齢の男子グループがいる。彼らはタイ人のグループ。彼らも仏陀公園へ行くとのこと。

また、別のグループも同じバスに乗っていた。そのグループは女の子のグループ。周囲のヴィエンチャンの女性とくらべ、かなり垢抜けた感じだったので、すぐにタイ人だと判った。タイ人とラオス人って近い民族だと思ってたけど、女性の雰囲気は全然違っていた。男性はあまり変わんない感じ...。

仏陀公園に到着。
石像が公園じゅうに散らばっている。
かぼちゃの家や奇妙な形の仏像など、変わった石像が多い。



この公園を出発して、バスにちょっとだけ乗って次の公園へ。
民族文化公園だ。
公園で簡単に昼食をとる。といってもたいした物がなく、スナック菓子類がメインになってしまった。
ラオスの代表的なビール『Beer Lao』を飲む。昼ビールはうまい。
遠くにラオスとタイを結ぶ橋が見える。そしてメコン川の対岸はタイだ。タイの建物や木々がよく見える。



翌日、ラオスを出国。


おわり






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